放置投資のやり方を、投資額1,000万円の新米投資家が失敗談から考えてみた

今回のコロナショックで数多くの投資家さんが被害を受けたのではないでしょうか。私も昨年の老後2,000万円問題から投資を始め、2019年は株価の上昇で10万円ほどプラス収益になりましたが、今回のコロナショックで国内株式、米国ETF、投資信託だけでも含み損が180万円ほどです。iDeCo、積立型保険商品を合わせると200万円は降らないところまで来ました。
- 国内株式投資→130万円含みマイナス
- 米国ETF投資→30万円含みマイナス
- 投資信託→20万円含みマイナス
- 実損益→10万円プラス

アイカ
余裕資金で長期分散投資が放置投資に最適

結論からいうと、長期投資・分散投資を組み合わせたドルコスト平均法が放置投資に一番向いていると思います。
驚くような事でもなく、月並みな結論ですが、実体験に基づいている今回の失敗談と結論が、少しでも読者様の投資生活に役立てばと思います。
放置投資を推奨する美山アイカについて
私は仕事ではお金に敏感で、社内が全体的に売上減を繰り返している中で、マーケティングと企画で年間で1億円以上の売上をいくつか作りました。市場には敏感な方だと思っていました。
しかし1,000万円を投じた結果、先を読み切れず200万円以上の含み損を抱えています。

アイカ
今回はそんな新米投資家の私が1,000万円を使って経験した事を踏まえて、放置投資(ほったらかし投資)に最適な方法をご紹介します。「歴史的大暴落の今だからこそ、チャンス。」賛否両論ありますが、これは本当だと思います。これから放置投資を考えている方へ少しでもお役に立てばと思います。
📗これから資産運用をしたい方
📗何に投資をしたら良いか分からない方
📗大暴落で落ち込んでいる方
📗それなりのお金を投資に回せるが、リスクをなるべく回避したい方
美山アイカの失敗談

私は投資を始めるにあたり、1,000万円は使ってみようと考えていました。なぜかというと、ノンビリした性格上、ある程度のお金を動かさないと本気で向き合えないと考えたからです。
おかげでどのような商品が比較的安全で、放置投資(あまり考えずにほったらかしでも問題ないか)に向いているかを実体験で知ることができました。
大前提として、投資は余裕資金で行ってください。大きく株価が下落した時に必ず精神的なダメージを受けます。私は能天気でノンビリ屋ですが、真面目な完璧主義な方こそ、大きな下落局面でダメージを受けると思います。
2019年株高で少額の利益。公開されている情報を確認せずに購入。
私が投資信託を始めたのが2019年の9月頃。最初は本で読んだ知識で、NISA口座で100万円程の投資信託を購入しました。当時は米中貿易摩擦の緩和の兆しが見えた(実際の緩和は年明け)だけで、株価が上昇したりと市場は材料を少しでも大きく取り扱うようにしていたと思います。
市場があまりにも上昇傾向で、iDeCoの積立も全世界株60%、アメリカ株式40%の強気のポートフォリオで、2020年の時点で評価額が最大28%まで膨れていました。(今思えばこのタイミングで資産を組み替えておけば、コロナショックの被害が少なかったかと思います。)
株価の上がり過ぎに懸念の声も多くありましたが、耳を貸さず。本で読んだこともアクティブ投資に肯定的な内容だけが頭に残ってしまいました。

アイカ
株は儲かる。と簡単に考えてしまい、個別株に投資。日本で有名な企業の個別株が少し下がっていたら四季報を読んでいくつか購入してみました。「ある程度の規模の企業は成長をするものだ。」と信じて、株価と財務諸表が釣り合いが取れているか(PER)まで計算に入れていなかったのです。
📗上がりすぎの相場は注意。判断し始めると、一旦利確も必要。
📗個別株では、財務諸表を必ず確認すること。
アメリカ・イランの緊張で利確
大きく動いたのは年明けです。その時点で既に500万円は投資していました。個別株はナンピン350万円。投資信託が150万円ほどだったかと思います。

アイカ
売りをほとんど経験していなかった私は、この時下がったタイミングで売ってしまい15万円程あった含み益が半分になった時に利確してしまいました。
案の定、イラン・アメリカの緊張は収束を見せ、株価は更に上昇。

アイカ
📗「頭と尻尾はくれてやれ。」底値と最高値に合わせて売買することは、難しい。実損益のプラスを取る。
📗不確定情報に踊らされては市場を見失う。
メディアの情報に踊らされてはいけない
ここでの教訓は「NEWS記事やTVに出た情報を100%信じて買ってはいけない。」です。思い返して見れば、投資信託がプラスになっていたのは、情報を信じたからではなく、ただ単に相場がずっと上昇傾向だったからです。
メディアの情報を追ってみても、理由は後付けがほとんどで、外した後も平気で理由を追加します。絶対にメディアに踊らされてはいけません。
実際にYahooニュースやファイナンス板の個別株情報で買いと言われていたもので、プラスになった株はほとんどありません。
「相場は明日もある」と落ち着いて考え、中途半端な情報で「今日買わないと、買えなくなる!」という考えは捨てるべきだと思います。
落ち着いて購入をするようになってからは、コロナショックまでに個別株の含み益は30万円を超えていました。

アイカ
📗メディアの情報に囚われると高確率で遅れを取ります。報道された商品の財務諸表を必ず読み、なんとなく買いはやめましょう。
📗相場は今日だけではありません。
コロナショックで大暴落。アメリカETFの買い下がり決行。
コロナに関しては1月の時点でかなり懸念をしていたのですが、思った以上に世間や相場は大きな情報として取り上げていませんでした。ここで一旦利確すれば実損益が40万円ほどになっていたのですが、株高経験に舞い上がっており(第三次世界大戦とNEWSで煽られた状況ですら、株価は反発を見せていたのです。)利確に踏み切れませんでした。

アイカ
コロナショックはこんな流れでした。
- 中国武漢で発生→大きな影響なし
- 春節の渡航制限は大きく経済損失が起きるからと、制限せず→大きな影響なし
- 感染が世界に広がる→弱暴落
- 日本・韓国・イタリアなど大きな拡大→暴落
- 世界的に各種イベントの中止、経済の鈍化が懸念→世界的暴落
- オリンピックの延期懸念→世界的暴落 日経はバブル崩壊以上の下げ幅
- 金融政策を発表→パンデミック宣言とアメリカ緊急事態宣言で米国市場大反発(2020年3月14日現在)
1〜6で私の国内株は大暴落。真っ赤なポートフォリオになりました。この時アメリカETFは大暴落と大反発を繰り返していましたが、どうもAI投資が影響しているのではとの情報も出ています。
そして5〜6でアメリカ株も大暴落したにも関わらず、7で大反発。

アイカ
それほど、経済は不確実な要素が多いのです。
買い下がり(ナンピン)タイミングの難しさを知る
私は1〜7で、投資信託と米国ETFナンピン買いを繰り返していましたが、1〜4でのナンピン買いは早かったと反省しています。5〜6でナンピン開始をしておけばと若干の後悔があります。
アメリカ市場は日本では夜中に開きます。先物である程度予測はできるものの、リアルタイムで状況を把握することが難しいことを改めて認識しました。
超短期ドルコスト平均法、いわゆるナンピン買いですがここまで暴落が続くと投資資産にもバカになりません。理論上はなかなか下がらない米国ETFまで下げを見せている今回のコロナショックは、買いで間違い無いのですが、上下が激しく投機的な感覚に陥りやすくなってしまいます。
📗中長期の暴落が予測される状況や、先行きが不透明な状況では一旦手を出さない事が賢明。

アイカ
現物買いで塩漬け(ホールド)
連日大幅下落をした株価にナンピン買いも置いきれず、売るには下落しすぎており、塩漬け株が(現物で下がった株をそのまま売らずに置いておくこと。ホールドとも言います。)大量に発生しました。今思うと含み益が30万を超えた段階で一旦利確する事が正解だったのかもしれません。完全に欲張ってしまいました。
結果、底値圏に寄ってきた株の買い入れ資金が少なくなってしまいました。
📗時には思い切って損切りをし、底値圏買い戻しの投資資金を補充しておく。

アイカ
放置投資の基本は「無理の無いお金で積立投資」


アイカ
それらを踏まえた上で、出来るだけ安全に放置投資をする方法を私なりにまとめました。
例えば、今回のコロナウィルスでは2月の後半〜3月中旬現在で大きく株価が下落しました。毎月一定額を無理なく積み立てる積立投資なら、株価の上下をそれほど気にすることなく対応できますね。
大きく値を下げたコロナショックですが、世界経済は緩やかに上昇していくのはここ数十年で証明されています。むしろこの2ヶ月は安く金融商品を購入できた時期と考えられるのでは無いでしょうか。

アイカ


アイカ
放置投資で買うべきは「インデックス投資・ETF」
投資をする上で大きな負担になるのはお金だけではありません。積極的なリターンを求めると多大な時間を消費します。例えば個別株を買おうと思っても、私みたいに簡単なチャートとメディアの情報に踊らされるとほぼ確実に高値を掴むことになります。
財務諸表を読み、チャートを読み、IR情報、口コミ情報を追う必要があります。考えただけでも大変だと思いませんか?
その点インデックス投信やETFの場合、自動的に市場の平均を取るような値動きをするのであまり個別の株価を気にする必要がありません。まさにほったらかしの放置投資に最適な商品です。
更に、100円から始められるので気軽に試すことができますね。
運用手数料が安い
インデックス投資信託と対局するのがアクティブ投資信託です。アクティブ投資信託ではファンドマネージャー(人)が運用を行い平均以上を目指す運用を行います。
結果として、人が運用するものなのでファンドマネージャーの腕に左右される為、値が上下しやすいのも特徴です。日本のアクティブ投資信託で有名などころではレオス・キャピタルワークスのひふみ投信が有名です。私も少額ではありますが運用をお任せしています。
しかし、アクティブファンドはインデックスファンドに7割ほどの確率で、運用成績で劣るという結果が出ています。
更に、人が運用するものなので、もちろんそこには人件費が存在します。その分信託報酬が高くなってしまうのです。
ファンドの管理費(信託報酬含む) | |
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ひふみプラス | 1.078% |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)インデックス | 0.154% |

アイカ
経験から伝える分散投資のおすすめ
私が今回大きく反省した点です。どんな本にも分散投資でポートフォリオを作ることを推奨しているのですが、私は株高期間を確信し、株式に全て投下しました。自分は上手く株下落に対応できる甘い考えをしていました。
始めこそ良かったものの、今回のコロナショックでは図のように商品価格が動きました。もし、分散ポートフォリオをしっかりと分散しておけば現在のような含み損は抱えていなかったと思います。


最近読んだ本の「賢明なる投資家 ウィザード・ブックシリーズ」にも優良債権の重要性を記した一文があり、50%ほどの資産を債権に投資する分散投資を薦めています。

アイカ
NISAとiDeCoで長期投資
放置投資を考えるなら、必ずお得な制度を利用しましょう。NISA(積立NISA)、iDeCoと大きな節税効果が見込める制度があるので使わない手はありません。
NISAとiDeCo節税ポイント | |
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NISA(積み立てNISA) | あくまでも投資をして得た利益にかかる税金が無料。NISAでは個別株も購入可能。 |
iDeCo | 掛け金の所得控除、分配金などの運用益が非課税、受取時一定額まで非課税。 |

アイカ
投資信託には1本で株式・債権・NISAなど資産を分散した商品も数多く存在します。アナタのお好みの商品がきっと見つかりますよ。
複利の効果を活用
長期投資を行い、得た分配金をそのまま再投資をすることで、雪だるま式に資産が膨らみます。

アイカ
放置投資まとめ
📗長期投資で、局地的な下落をリスクヘッジ。
📗インデックス投資で、時間の節約。
📗無理のない金額で始めましょう。
📗株式のみではなく、債権・REIT(不動産)などバランスの良いポートフォリオを作る。
📗iDeCoやNISAなど使える節税枠は漏れなく使用する。

アイカ
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